BMWの豆知識

BMWの歴代エンブレムデザインまとめ

ドイツのバイエルン州ミュンヘンに本社を置くBMWは、世界的な自動車メーカーとして、車好きのみならず、多くの人にその名が知られています。そして、その名と共に認知され、有名になっているものとしてあげることができるのがエンブレムです。そこで、BMWの歴史と共に歩み続けたエンブレムについてご紹介します。

BMWの歴史と共に!時代を超えても象徴であり続けるエンブレム

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BMWの始まりは、1916年まで遡ります。グスタフ・オットーによりバイエリッシェ・フルークツォイク・ヴェルケ株式会社として、航空機のエンジンメーカーの会社が設立され、現在の会社の母体となる会社が誕生しました。
その後、1917年に社名をBMWに改め、現在の形となります。当初のエンブレムのデザインは、二重の円のラインに挟まれている間が黒く塗られ、円のラインと同じ色の金色で社名の文字が記されていたほか、中央の円は4等分され、青色と白色が交互に塗られていました。その後、航空機の製造部門を別会社として分けた1926年に最初の変更がなされ、四輪車の製造が開始された1932年には、二重の円と社名の金色のラインが太くなり、1955年には、ラインの色と社名の文字を白く変え、外側の円が二重ラインへと変更されます。小型の乗用車1500を発売した1962年に4度目の変更がなされた後には、日本法人を創設した1981年にエンブレムに光が当たったようなデザインへと変わりました。
このように、歴史と共に変化し続けたエンブレムではありますが、文字のデザインや微妙な色使い、線の太さなど変わったものの、基本となる二重の円のラインと、社名の文字の記載、中央に彩る青と白のデザインは、変わっておらず、長い間、常に、BMWの象徴として輝き続けています。

あの青と白は何!?BMWのエンブレムを知る

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車に詳しくなくても、そのエンブレムを見れば、その車がBMWであるとわかる人も少なくないのではないでしょうか。車体の前方で、青と白のコントラストが目に付くエンブレムは、見た人に大きなインパクトを与えるデザインと言えるでしょう。
この印象深いエンブレムは、BMWの前身である航空機メーカー、バイエリッシェ・フルークツォイク・ヴェルケの存在に由来していると言われていました。円を縦横十字に四等分し、青と白で交互に塗られているデザインは、飛行機のプロペラを表し、また、それを囲む円は、プロペラの回転している様子が表されているという説が一般的なものとして知られていました。エンブレムを見たときに目に映る青と白のカラーも、BMWの象徴的なデザインの一つですが、この二つの色は、飛行機が飛ぶ青い空と、バイエルンの町に浮かぶ白い雲がイメージされているというのが、長い間、エンブレムの由来とされていました。
しかし、この2色の色は、バイエルン王であったヴィッテルスバッハ王家の、水色と白色の菱形が並ぶ紋章にちなんで作られた、バイエルン州の州旗を元にしていて、円のデザインは、母体の会社のエンブレムマークに由来しているという説が正しいという話が知られることとなり、プロペラ説は、宣伝が原因となって広がった説であると考えられています。

あなたは、そのエンブレムに何を想う?

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象徴でもあり、会社の顔ともなるエンブレムは、見る人に強い印象を残し、時に、周囲にその存在を知らしめるパワーとなることもありますよね。
もともとは、航空機のエンジンメーカーとして始まったBMWは、「Bayerische Motoren Werke」という言葉の、それぞれの頭文字をとって社名が付けられました。これは、「バイエルン地方のエンジン工場」を意味している言葉で、前身である航空機のエンジンメーカー会社の時代から、エンジンに対してこだわりを持ち続けた企業の想いに由来していると言えます。そして、エンブレムの由来が、長い間エンジンによって動かされるプロペラを表していると信じられてきたその歴史からも、その想いが少なからず、多くの人に読み取られていると言えるのではないでしょうか。
1917年にBMWという社名に変えて初めて航空機エンジンの開発による初飛行を成功させ、第二次世界大戦中の1940年にはドイツ空軍の戦闘機として使用されたフォッケウルフFw190のエンジンの開発に協力し、名機として名を知らしめ、その後さまざまな車を開発し続けたことで、その位置を不動のものとしたBMWは、エンブレムを通して、その歴史と、歴史によって培われてきた技術や想いを表そうとしていると言えるでしょう。

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